経常収益(Recurring Revenue)と非経常収益(Non-Recurring Revenue)とは何か?

どのようなビジネスにおいても、収益に関して理解をしっかりと広げ、正確にそれを計算し分析する能力は、経済的に安定したビジネスモデルを創り上げていく上で必要不可欠です。そこで、今回の記事では、経常収益について詳しく解説していきたいと思います。

リカーリングモデルやMRR(Monthly Recurring Revenue)など、Recurringという言葉は何かとマーケティングの中で見聞きする機会の多い言葉です。Recurring Revenueとは何で、どのような特徴があるのでしょうか。

経常収益(Recurring Revenue)とは

まずSaaSや継続課金型ビジネスの基盤となる、経常収益(Recurring Revenue)についてご説明させていただきます。そもそもリカーリング(Recurring)英語で「循環する」と訳されます。

つまり、経常収益(Recurring Revenue)とは「企業が本来提供するサービス(営業活動)から、毎期継続的・反復的に発生する収益」のことをいいます。ここからの収益は継続的であり安定している為、事業にとって将来的な予測をし易いのが特徴です。

経常収益(Recurring Revenue)は、MRR(Monthly Recurring Revenue:月間経常収益)ARR(Annual Recurring Revenue:年間経常収益)といった形で用いられます。

こうした経常収益(Recurring Revenue)の指標を用いる例を挙げると、会員制のトレーニングジムに通うAさんは、年間契約で登録し、会費として毎月3,000円、1年で合計36,000円を支払っています。ジムの経営側からすると、何か予期せぬ事態が起きない限りは、毎月Aさんからの3,000円が収益として見込まれます。

この様に、経常収益(Recurring Revenue)は企業が提供する商品やサービスを利用する顧客からの継続的な収益となるので、SaaSや継続課金型ビシネスにとって、最も重要視される収入源となります。

継続的に収益を得ることができるリカーリングモデル(Recurring Revenue Model)で運営される企業をサブスクリプション型、あるいはストック型ビジネスと呼び、課金型のアプリや賃貸の不動産業、Amazonの定期購入などが代表的な例として挙げられます。

非経常収益(Non-Recurring Revenue)とは

継続的に発生する収益である経常収益(Recurring Revenue)とは異なり、非経常収益(Non-Recurring Revenue)とは、「企業が提供する本来のサービスでないところで発生した一時的、または臨時的な収益」のことを言います。これらの収益は一般的に、通常運営の過程で再び起こることのないものと想定されます。

こちらも一例を挙げてご説明しましょう。音楽配信サービス企業Xがイベントを企画し、一枚1,000円のチケットを50人に売ったとします。このイベント収益は、合計で50,000円となります。しかし、Xはイベント業務を主として行う企業ではない上に、もし翌年も同様にイベントを開催したところで、同額の収益を得られるという保証がない為、非経常収益(Non-Recurring Revenue)となります。一度限り、または短期間のものであるがため、状況によっての売上変動が生じ、収入が安定しづらく、将来的な設計をたてるのが比較的難しいと言われています。

また、この様な単発的な収益を軸とするビジネスモデルで運営されているビジネスの形態を、売り切り型、あるいはフロー型ビジネスと呼び、美容系サロンや飲食店など、常に新規顧客との取引で成り立ち、契約がその時々で完結するビジネスをを指します。

経常収益(Recurring Revenue)モデルのメリット

サブスクリプション型ビジネスでは一般的に、「顧客獲得の為にたくさんの労力と時間を費やす」と言われています。しかし、一旦顧客を獲得し軌道に乗ると、いくつかの利点が保証されます。ここでは、一般的に言われている3つの利点についてご紹介します。

収益予測が比較的容易に

経常収益(Recurring Revenue)をもつビジネスは他のモデルで運営されるビジネスと比較し、企業の将来的な見通しが立てやすいと言われています。継続的な収益が保証されている為、経営側は前もって月次・年間収益を予測し、より確実な判断を下したり、より実現性の高い予算を組むことが出来ます。

戦略が立てやすくなる

この収益モデルは、企業がより頻繁に顧客に接触できる機会が増えるため、より堅固な顧客基盤を構築するのに役立ちます。同時に、きめ細かなレベルで消費者の動向や、嗜好を追跡するデータセットを取得することもできます。その結果、顧客一人ひとりのニーズに合わせたサービスを提供でき、長期的な顧客維持にも繋がります。

リスク削減

経常的な収益の流れは、所得の変動に対するバッファとして役立ちます。その為、特に買い手側が企業に対して将来的な収益の拡大を確信している場合、ビジネス成長のための機会をより獲得しやすくなります。


サブスクリプションやその他の経常的な収益モデルを成長させる上で、顧客のニーズに合わせた異なる価格形態を提供することが重要となってきます。

「はい」や「いいえ」の選択肢だけを与えるのではなく、段階的なアプローチをすることによって、顧客一人ひとりが『自分に合う』プランを識別できるようになります。

経常収益(Recurring Revenue)は企業の収益を増加させるだけではなく、顧客のニーズを満たしながら、買い手との関係性を高め、ビジネスの価値そのものを高める効果があります。KINCHAKUを通じて収益と費用の管理をしながら効率的な事業運営をしましょう!他にも創業を目指す方や創業間もない方に向けて情報発信していますのでご覧ください!

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